コラム2026年10月26日
誘導灯の赤いランプが点滅しているときは、どうすればいい?

誘導灯の本体にある小さな赤いランプ(ランプモニタ)の点滅・点灯が何を知らせているのか、緑のランプとの違い、まず確かめることを解説します。
この記事のポイント
- 誘導灯の小さな赤いランプは「ランプモニタ」で、光源(ランプ)の状態を知らせます。赤の点滅は光源の交換時期、赤の点灯は光源の外れや故障の合図です
- バッテリーの状態を知らせるのは緑の「充電モニタ」です。緑の点灯が正常で、緑の点滅は蓄電池の交換時期、緑が消えているのは蓄電池のつなぎ外れなどの合図です
- LEDの誘導灯は光源だけを替えられない機種が多く、器具ごとの交換になることがあります。まず型番と製造年を控え、消防設備業者に相談するのが確実です
避難口や廊下の上にある緑色の誘導灯。その本体の下の方に、小さなランプが付いているのをご存じでしょうか。このランプが赤く点滅していると、「壊れたのでは」と心配になる方も多いと思います。
赤い点滅は、すぐに止まってしまう故障の知らせではありません。けれども、そのままにしておくと、停電や火事のときに誘導灯が点かなくなるおそれがあります。ここでは、ランプの色と光り方の意味と、まず確かめることをまとめます。
小さなランプは2つある
多くの誘導灯には、役目のちがう小さなランプ(モニタ)が2つ付いています。
- ランプモニタ(赤):表示板を照らす光源(ランプ)の状態を知らせます
- 充電モニタ(緑):停電のときに使う内蔵の蓄電池(バッテリー)の状態を知らせます
赤は光源、緑はバッテリー、と覚えておくと分かりやすくなります。
色と光り方の意味
ランプの色と光り方の意味は、次のとおりです。
| モニタ | 光り方 | 意味 |
|---|---|---|
| ランプモニタ(赤) | 消えている | 正常 |
| ランプモニタ(赤) | 点滅 | 光源(ランプ)の交換時期の目安 |
| ランプモニタ(赤) | 点灯 | 光源の外れ・故障 |
| 充電モニタ(緑) | 点灯 | 正常(充電している) |
| 充電モニタ(緑) | 点滅 | 蓄電池の交換時期の目安 |
| 充電モニタ(緑) | 消えている | 蓄電池のつなぎ外れ、または非常点灯中 |
つまり、赤いランプは「消えているのが正常」です。赤が点滅していたら光源の交換時期、赤がつきっぱなしなら光源が外れているか壊れている、ということになります。
ただし、古い器具では表示の内容がちがう場合があります。また、モニタの付いていない器具もあります。正しい意味は、器具に貼ってある表示や取扱説明書で確かめます。
なぜ光源に交換時期があるの?
赤の点滅は、器具の中で光源の使った時間を数えていて、交換の目安に達したときに出るものです。光源の交換時期の目安は、光源の種類で大きくちがいます。
| 光源の種類 | 交換時期の目安 |
|---|---|
| 直管の蛍光ランプ | 1〜2年 |
| コンパクト形の蛍光ランプ | 約半年〜2年 |
| 冷陰極ランプ(高輝度誘導灯) | 約3〜6年 |
| LED光源(高輝度誘導灯) | 約6年 |
光源を替えたあとは、器具の中のリセットスイッチを押さないと赤の点滅が止まらない機種があります。替えたのに点滅が続くときは、リセットのし忘れか、器具の部品の不具合が考えられます。
なお、蛍光灯の誘導灯に、市販のLEDランプを付けてはいけません。器具に合わないランプは、事故につながるおそれがあります。
まず確かめること
- 赤か緑か、点滅か点灯か:どのモニタが、どう光っているかを見ます。上の表で、光源の話かバッテリーの話かが分かります
- 何台に出ているか:同じ時期に付けた器具は、同じころに交換時期が来ます。1台に出たら、ほかの器具もそろそろと考えておきます
- 本体の型番と製造年:本体の銘板に書いてあります。控えておくと、業者に相談するときに話が早く進みます
LEDの誘導灯は器具ごとの交換になることも
LEDの誘導灯は、光源だけを取り替えられない機種があり、その場合は器具ごとの交換になります。
器具そのものにも寿命があります。蓄電池の交換時期の目安は4〜6年、表示板は8〜10年です。設置(または前回の蓄電池の交換)から12年以上たっている器具は、器具ごとの交換を考える時期です。古い蛍光灯の誘導灯なら、この機会にLEDの誘導灯へ替えるのもひとつの方法です。
器具の交換は、電源の配線に直接つなぐ電気工事になり、電気工事士の資格が必要です。また、誘導灯は設置する場所や大きさが消防法令で決まっているので、交換のときは同じ条件を満たす器具を選ぶ必要があります。
放っておくとどうなる?
赤や緑のランプが交換の合図を出したままだと、停電や火事のときに誘導灯が点かない、決められた時間点き続けない、といったおそれがあります。消防用設備等の点検でも、こうした異常の表示が出ていないかを確かめることになっており、出たままだと不良として指摘を受けることになります。民泊や旅館など、建物に不慣れな人が泊まる建物では、とくに大事な設備です。
令和工芸にお任せいただけること
令和工芸では、誘導灯の光源・バッテリーの交換、器具の交換(LED化を含む)から、点検での非常点灯の確認まで、自社で対応しています。工事にともなう消防署への届出や、消防検査の立会いもお引き受けします。「赤いランプが点滅している」「何年前の誘導灯か分からない」といった小さなことでも、お気軽にご相談ください。お見積りは無料です。